朝、晩のわずかに感じる真夏との温度差に夏が遠ざかり始めているのがわかります。いかがお過ごしでしょうか。
これから始まる秋は気候的にも過ごしやすく、うっすら年末も意識することも出来るので、ゆっくり片づけスイッチを入れるには、いい時期です。

片づけは、「捨てられれば片づく」とよく言われていますね。
厳密に言えば、それが片づけの基本になっているわけではありませんが、捨てる力があることは、片づけに関してはかなり有利なことではあります。


モノはその数が所有者の管理能力を超えた時に散らかり始めます。
今、家が片づいていないと感じているならば、ある程度モノの数を減らすことが最優先なのです。
ですが、この「捨てる」は、ほとんどの人が苦手とするところです。
大抵の人は、捨てる力は、元から持っているものと思いがちです。その力を持っていないから片づけが苦手なのは仕方ない、と片づけそのものを諦めてしまいますが、そうではなく、捨てる力はつけるものなのです。
そして誰でもつけられます。

では、どうすれば捨てる力がつくのか、というと、それは「回数をこなす」ことです。
つまり捨てることも練習して身につけていくのです。
捨てる練習は、今、使っていない思い入れのないモノから始めます。
気になっているモノから手をつけたくなりますが、気になっているモノは、思いが入っているので手強く、難しいです。
思い入れのないモノとは、何となく買ったモノやもらいモノ、そしてあまり値段が高くなかったモノです。

「なぜ使わないのか」など理由を追究して、さらに「持っていることのマイナス」などを考え、捨てる方向に考えます。
そこで、全部捨てられなくてもいいのです。
最初は10個のうち、3個捨てられたら合格です。



この時、迷って残したモノは多分要らないモノですが、この時に決断ができなくても、一旦迷ったことで、次回の時に「やっぱり要らない」と踏み切れるのです。
回数を重ねるうちに、迷って決断を先送りにするモノが減ってきます。

経験値が上がれば、モノが減ることで起きてくるよい効果やモノを捨てても失敗がないことを実感することができて、そこからは捨てる力もグンとつきます。
フルマラソンを走ることを目標にし、短いジョギングから始める様に、ハードル低めの「捨てる」練習を始めてみてくださいね。

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