立春を過ぎ、寒さの中にも春を感じる季節になってきました。
2月の初候は「東風解凍(はるかぜこおりとく)」の時期です。
木の芽が芽吹く準備を始める時です。若芽の勢いが羨ましくなります。
社会では積極的に社会とつながる「熟年」パワーの勢いがいいのも嬉しいですね。と同時に未来を見据えることにも意識がいく時代になりました。
いわゆる「終活」と言われる活動です。
「終活」のひとつとしてモノの片づけを意識する人がとても多くなりました。
ですが、漠然と「終活」=「モノを捨てる」と捉えて活動を始めるのは、無理がある場合があります。
終活の目的のひとつとして、「万一の時に残された家族に迷惑をかけない」がありますが、この気持だけが先行すると心が納得しないうちに処分を決行してしまい、捨てた後悔の念や空間の寂しさなどマイナスが残ってしまいます。
そこで、セミナーでは、今を暮らし易くすることを基本にして、片づけを始めてみることをおすすめしています。
いつも意識するのは、不便さです。
不便さを感じたら、どうしたら、便利になるのかな、と考えてみます。
すると、モノの多さからくる取り出しにくさ、探しにくさなどのモノが多いことで起きる問題点が見えてきます。
そこがわかったところで、不要なモノを処分していくのです。
その時に、不要であるとわかっていながらも処分の決断ができないモノ、または手間がかかるためにそのままにしてあるモノに対して「終活」の意識を取り入れて決断の後押しをするのです。
これが納得の処分です。
こうして今の暮らしが快適になることを実感出来るとその心地よさが正しいモノの処分の決断や納得にも繋がっていきます。
気持ちが追いつかないのなら無理やり手放さないことも大切です。
万一の時に家族には、処分前に今一度確認するモノと確認せずに処分して構わないモノをわかる形で分けておくこと、そしてその処分にかかるお金を処分代として他のお金とは別に残す形も選択肢のひとつです。
(2019.3)
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