6月に入りました。「麦秋至(むぎのいたるとき)」の時候です。
麦は今の時期からが収穫の時期になります。麦の種まきや刈り入れにぴったりな日は「麦日和」と呼ばれ、麦畑の作業日になります。
片づけにも条件の揃うご自分の「片づけ日和」があります。
気持ちの話になりますが、片づけに苦手意識があると、片づけができないことを恥ずかしく思う人はたくさんいます。
片づけたい気持ちはあるのに上手く進まないことで自分を責めて片づけを諦めてしまう人もいます。
ですが、片づけが苦手でも、思う様に進まなくても恥ずかしく思ったり、自分を責めたりすることはありません。
片づかない原因は、かつて世の中全体が、片づけが上手くいかない方向に向いていたからです。
戦後の日本では、モノが欲しい時に好きなだけ手に入ることが幸せの価値観でもありました。
同時に企業努力から購入価格も下がり色々なモノが手に入りやすくなりましたし、心理を突いた宣伝も巧みになってきたことも一因です。
さらには、大抵の人には「モノを大切にしなくてはいけない」の躾から、これが「もったいない」に変化してすり込まれてしまっています。
これだけの条件が揃っていれば、モノが増え、捨てられない理由が個人にばかりないことがわかるでしょう。
後は考えを変えるだけです。
今は、世の中はかつてのモノに対する考え方を反省し、違った考え方をする傾向になってきています。
片づけに苦手意識がある人は、例えば、「無駄なモノは持たない」など今の時代に合わせた考え方を取り入れていくことが必要になります。
同時に今までにすり込まれた「捨てたらもったいない」「人からもらったモノは捨てない」など古い考え方を抜いていくことも大事なことです。
考え方を変えていくことは、難しく思われがちですが、モノに関していえば、せめて半分でも考え方が変わってくれば、新たな世界が見えてきます。
考え方もモノの出入りと同じです。
古い考え方を出していくことで新たな考え方が入ってくるはずです。
少しずつ、試してみてくださいね。(2019.6)
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