今年は、秋の心地よさを感じる時間がなく、夏が行ったり来たりしているうちに冬が来てしまった⁉そんな季節の移り方でした。
毎年のことながら、あっという間に12月を迎えてしまう気がします。街のあちらこちらではすでに、手を変え品を変えでのクリスマス&年末、年始商戦が始まっていますね。
セールでは、売り手側の作戦のひとつとして、「お得」が使われています。値段を下げたり、まとめ買いでの値引きをしたり、また、ポイントの加算率を上げることなどでも、「今ならお得に買い物できる」をアピールしてくるのです。
モノに関して言えば、この「お得」はこちら側の買いたいタイミングと違ってしまうと、逆に無駄を出してしまいます。
家にあるモノの種類と数、使い切る時間(または、使用の頻度)などを把握した上で、欲しい時に「お得」なモノを買えれば、それが本当に賢い買い方ですが、
家にまだ、使い切れていないモノがあるのに買ってしまえば、それを保管する場所が要ります。保管場所が安定しないモノが増えれば、管理にまで気が回らず、食料品など賞味期限切れになることもあります。服などは着る機会がないうちに流行から遠ざかってしまうこともあるでしょう。
売り手側のタイミングに乗って却って「損」をしているのです。
こうして「お得」は、使い切れないモノが家に入ってきてモノが増えしまう原因にもなりますが、手放し時を逃してモノが家に居座ってしまう原因にもなります。
最近は要らないモノを比較的簡単にお金にできる様になりましたが、ここでも少しでも高く売って「お得」をしようと考えると、思った売値がつくまで、長い時間モノを抱え込んでしまいます。
こちら側の売りたいタイミングで上手く進めていかないと要らないモノに無期限で場所を取られます。
モノの売り買いは、自分のタイミングを優先に行きたいですね。それには、多くの「お得」を求め過ぎないことです。
先日、テレビ番組で安売りやまとめ買いで余らせた食材を工夫して使い切る方法を放送していました。すると、ゲストのひとりが「まず、余分に買わない様にすることが大切。余らせた食品の使い切りの工夫も料理に慣れていない人には難しいと思う」とコメントしていて、買い過ぎの核心をついていると思いました。
つい、損をしたくないから、得を求めてしまいますが、「得」を逃してしまったとしても、「損」しなかったらOK。
そんな気持ちでいたいですね。

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